こんにちは。gooです。
タイトルにある”農業者年金”は、先日gooの母親と電話で話していた時、ふと自分の親の年金ってどうなってるんだろうと思って、ちょっと聞いたときに話題になったものです。
gooの実家は、農家です。
しかも、兼業ではなく専業。
そのうえ、高齢です。
ということで、国民年金も任意加入の時代だったので、納めていない可能性があったのですが、そこはきちっと加入しているよとのことでした。
それ以外に何か準備しているのかなあと思って聞いてみたら、他は何もないということでしたので、それで話は終了と思っていたら、
「実は、JAで”農業者年金”に入ろうとしていた時もあったんだよ。」
と聞いて、
「なんだそれ???」
と思って、詳しい話を聞こうとしましたが、母親詳しい内容覚えておらず…ただ、
「掛金がね~」
ということでしたので、調べてみました。
農業者年金とは
引受元
独立行政法人 農業者年金基金
http://www.nounen.go.jp/
平成15年10月1日に設立された法人で、年金等の給付事業の為に設立されたものみたいです。
加入方法
農家で、次の条件を満たしていればだれでも加入できるようです。
- 年間60日以上農業に従事する
- 60 歳未満の方
- 国民年金の第1号被保険者(保険料納付免除者を除く)
保険料
20,000~67,000円(1,000円単位で変更可)
※1.国民年金の付加年金(400円)に必ず加入する。
2.補助制度あり。
国庫補助制度
最低保険料の20,000円の負担を最大5割を税金で補助する制度です。次の条件があります。
- 60歳までに保険料納付期間等が20年以上(39歳までに加入)
- 農業所得が「900万円以下」
- 認定農業者で青色申告者等
給付方法
65歳から受け取れる終身年金(亡くなっても80歳までの分は一時金として保証)
運用方法
積立方式・確定拠出型
積み立てた保険料が運用されて、運用結果によって将来受け取る年金額が決まります。
※出典:独立行政法人 農業者年金基金「農業者年金(積立方式・確定拠出型)のイメージ」
運用の方法
国内債券を中心に、株式等も組み合わせて運用しているので、ある程度の運用益も目指す形になっています。
運用開始から平均で2.7%の運用実績となっているため、今のところ元本割れしていないみたいです。
※出典:独立行政法人 農業者年金基金「基本となる年金資産の構成割合と実績」
と思っていましたが、どうやら元本が保証されているような記述がありました。
※引用:独立行政法人 農業者年金基金「農業者年金の概要」
メリット
- iDeCoと同じで、全額が社会保険料控除の対象となっています。
- 運用益も非課税です。
- 任意脱退が可能(納めている保険料分の年金運用は続く)
- ほぼ元本保証されている。
- 若い方には補助制度がある。
- 終身年金(80歳までは保障)
- 加入期間の縛りがない(59歳でも可)
デメリット
- 掛金の下限額が高い。
- ケガなどで障害を負った時の記述がない。(障害年金や免除制度)
- 運営が破たんした時の保障等の記述がない。
- ほかの年金制度(iDeCo等)とは併用不可
まとめ
母親とのふとした会話から、ちょっと発展してしまいました。
調べてみると、母が言っていた「掛金がね~」というのが分かる気がします。
20,000円というと、小さな農家では後々戻ってくるとはいえ、家計に占める比率でいえば結構な出費です。
それに、メリットについての説明やはWEBページのほうや法令の法で確認できたのですが、何かあったときの対応について何も説明がないのは、運営面で少々どうなのかと思いました。
それさえなければ、お得な制度に思えるんですけどね。
特に、若い人たちに関する補助制度と任意脱退できること。
また、農業者年金は1回破綻しているらしいですが、破綻した年金は現在、国から支給されているそうなので、この新しい年金に関してもそうなる可能性が高いのかもしれません。
gooには直接関係ない年金かも知れませんが、知り合い農家でiDeCoをどうしようか迷っていて、リスクを取りたくない人でしたら紹介してみたい制度です。
苦しくなったら、手数料もかからず、途中で辞められるのはやっぱり大きいです。
今回はこの辺で失礼します。
ありがとうございました。
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